こんにちは!個別指導塾Re:Study講師の伊藤です。
「学校の定期テストではいつも80点以上取れています!」
「でも、模試を受けると偏差値50前後……」
このような悩みを持っている高校生は、実は少なくありません。
学校の先生からは、
「ちゃんと勉強できているね」
と言われる。
自分でも、
「定期テスト前はしっかり勉強している」
と思っている。
それなのに、初めて見る問題が出てくる模試になると、思ったように問題が解けない。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか?
結論から言います。
定期テストと模試では、求められている力が違うからです。
そして、模試で点数が取れないからといって、必ずしも「勉強量が足りない」というわけではありません。
むしろ、
普段の勉強が「覚えること」に偏っていないか
を確認する必要があります。
① 定期テストは「範囲」が決まっている
まず、定期テストと模試の大きな違いは、出題範囲です。
定期テストの場合、
「今回は教科書の○ページから○ページまで」
というように、基本的に勉強する範囲が分かっています。
そのため、
「この範囲を勉強すればいい」
という状態で勉強できます。
例えば数学なら、
二次関数がテスト範囲
↓
学校の問題集を解く
↓
間違えた問題を解き直す
↓
テストでも似た問題が出る
↓
正解できる
ということがあります。
これはもちろん、きちんと勉強した結果です。
しかし、模試ではそうはいきません。
② 模試では「何の問題か」を自分で判断する必要がある
模試で難しく感じる大きな理由の一つが、
「この問題には、この公式を使えばいい」と教えてもらえないこと
です。
例えば定期テストで、
「二次関数の最大値・最小値を求めよ」
と書いてあれば、
「二次関数の問題だ」
と分かります。
しかし、模試では、
「この問題は二次関数なのか?」
「場合分けが必要なのか?」
「どの公式を使うのか?」
というところから自分で考えなければいけません。
つまり模試では、
問題を解く力だけでなく、「問題を見て、どう解くかを判断する力」
が必要になります。
ここが、定期テストと模試の大きな違いです。
③ 「解き方を覚えている」と「初見で解ける」は違う
もう一つ大きな原因があります。
それは、
問題の解き方を覚えただけになっている
ことです。
例えば数学の問題集を解いて、
「この問題はこうやって解くんだった」
と覚えているとします。
定期テストで似た問題が出れば、解けるでしょう。
しかし、数字や条件が少し変わったり、問題文の聞き方が変わったりすると、急に解けなくなることがあります。
これは、
「問題を覚えている」状態から、「解法を理解している」状態に進めていない
ということです。
④ 他の科目でも同じことが起こる
これは数学だけの話ではありません。
例えば英語でも、
「この文法問題はこの答え」
と覚えているだけでは、模試で苦戦します。
例えば、
「関係代名詞の問題なら解ける」
と思っていても、長文の中に関係代名詞が出てきたときに、
「ここはどういう構造になっているんだ?」
と分からなくなることがあります。
文法問題として出題されれば解ける。
でも、文章の中では使えない。
これも、
知識が「問題を解くための知識」になっていて、「英文を読むための知識」になっていない
状態です。
⑤ では、どう勉強を変えればいい?
ここまで読んで、
「じゃあ、模試対策として難しい問題をたくさん解けばいいの?」
と思うかもしれません。
必ずしもそうではありません。
高校1・2年生なら、まず普段の勉強の中で、
「なぜこの解き方になるのか」
を考える習慣をつけてみてください。
例えば数学なら、
「なぜこの公式を使うのか?」
「この問題の条件から、何が分かるのか?」
「この問題を少し変えられたら、どうなるか?」
と考えてみる。
英語なら、
「なぜこの文法になるのか?」
「この英文はどんな構造になっているのか?」
と考えてみる。
こうした勉強を積み重ねることで、初めて見る問題にも対応しやすくなります。
⑥ 定期テストの後こそ、模試につながる勉強をする
もう一つおすすめしたいのが、
定期テストが終わった後の復習です。
定期テストが終わると、
「終わった!」
と思って、問題を全部片付けてしまう人も多いでしょう。
しかし、本当に大切なのはここからです。
間違えた問題をもう一度解いて、
「これはなぜ間違えたのか?」
を考えてみてください。
さらに、
少し条件を変えられても解けるか
を確認してみましょう。
例えば、
「この問題は解けた」
だけではなく、
「数字が変わっても解ける?」
「聞かれ方が変わっても解ける?」
「逆のことを聞かれても解ける?」
と考えてみる。
こうした復習が、定期テストの勉強を模試でも使える勉強に変えていきます。
⑦ 「定期テストで80点」は悪いことではない
最後に、誤解してほしくないことがあります。
定期テストで80点以上取れていることは、決して悪いことではありません。
むしろ、学校の授業内容をしっかり勉強できている証拠です。
問題なのは、
定期テストで80点を取るための勉強
だけで終わってしまうことです。
定期テストで身につけた知識を、
初めて見る問題でも使える状態にする。
ここまでできるようになると、模試の結果も少しずつ変わってきます。
まとめ
定期テストでは高得点なのに、模試になると点数が取れない。
その原因は、単純に「勉強量が少ない」からとは限りません。
定期テストでは、
「何を勉強すればいいか」がある程度分かっています。
一方、模試では、
「この問題は何について聞かれているのか」から自分で判断する必要があります。
だからこそ、普段の勉強でも、
「この問題の解き方を覚える」
だけではなく、
「なぜこの解き方をするのか」
まで考えてみてください。
そして、定期テストが終わったら、間違えた問題をもう一度解いてみましょう。
数字や条件が変わっても解けるか。
初めて見る問題でも、使う知識を判断できるか。
ここまで確認できれば、定期テストの勉強は、そのまま模試・受験につながる勉強になっていきます。
高校1・2年生のうちから、
「覚えている」から「使える」へ。
普段の勉強を少しずつ変えていきましょう。
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